Oリングのはなし

内輪で最近話題になったOリングの話を。

タミヤのギヤデフ(TRF419からの黒いほう)について話題が上がっていたのでこちらでも。話題の内容としてはOリングとオイル漏れについてでして、どんなOリングを選定するか、オイルのリークをどう防ぐかといったものでした。ダンパーもそうですけどOリングはシブさ加減、オイルのリークはその量の定義が人によって違うので、話を合わせるのが難しいところだよなとよく思います。ある人にとっては漏れが少ないと判断し、ある別の人はそれを漏れが激しいと判断するなんてRCカーの中では当然出る事ですね。

ちょうどギヤデフをバラしました。私はオイルリークを防ぐ為のOリングに、タミヤのボディ高さ調整用Oリング(黒)OP.1384を使っています。指示はギヤデフ用Oリング(赤)です。

何故赤を使わないかというと柔らかくて渋くなり、その対策をするとリークが増えるからです。ダンパーだと逆でシリコンの柔らかいOリングを使ったほうが軽く動くようになりますが、ギヤデフの場合は逆だと思っています。Oリングは通るシャフトより小さいリング内径で作られていますが、それ自体でリークを防いでいるわけではなく一定量の圧をかけて潰して変形させプリロードをかける事で目的を果たすのが基本です。渋くさせる事でリークを防ぐので、RCカーでよく言われる軽く動いて漏れない事を求めるというのはその筋のプロからしたら失笑もしくは、非常に難題なのかもしれません。ダンパーで柔らかいOリングが使われるのは、柔かいOリングは潰す量が一定であれば柔軟に変形できる為に、相対的に固いOリングと比べて柔らかく軽く動く為です。

タミヤのギヤデフも同様の考え方で良いはずなのですがそうでもありません。それはダンパーとギヤデフのOリングが入る部分には設計の違いがあるからです。

ギヤデフのOリングが入る部分は、その溝の内径(Oリングの外径と接する部分)がOリングより大きくなっています。それも少しではなく結構大きいです。対してダンパーは溝の内径がOリングの外径より若干小さくなっています。Oリングでリークを防止する基本的な考え方としてはダンパーのほうが正しいと思います。この溝の内径がOリングの選定違いに影響している一つの要因で、Oリングの着座する環境が違う事を考慮しないとOリングに求めるものがわからいなと思っています。柔らかいOリングはオイルの影響で膨張しやすいので、ギヤデフの溝はOリングが膨張した後の逃げを考慮してあるのでしょう。非常によく考えられていると思いますし、これはXrayのダンパーと同様だと思います。

Oリングに圧がかかってシャフトにプリロードがかかる時、ダンパーだと変形できる空間が少ないので硬度の高い黒Oリングは渋くなります。ギヤデフだと外側にどれだけでも逃げる事ができ、オイルを吸って膨張する量の小さい黒Oリングは膨張しても溝からの圧力が無いのでプリロードを極端に小さく動きを軽くできます。これだけしか書かないといやいや軽くはできるだろうけどリークは増えるだろうという話なのですが、黒Oリングは硬度が高い為にリークしにくくもできます。それはOリングが着座する環境を整えてやる必要があるのですがここでは割愛します。

どうある姿を求めるかは人それぞれなので「絶対的な正解」は千差万別ですが、上記のような「Oリング周辺の環境がもたらす影響」から私は黒Oリングを使っています。

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